入門・弾性波動理論(株)現代図書
~震源断層・多層弾性体の地震動や地盤振動問への応用~
この図書は、専門書で理工系の大学院学生や研究者、技術者向けの詳細な数式の解説書です。
目次
第1章 直交座標系における波動方程式
第2章 無限弾性体の波動場解析
第3章 水平弾性体の波動場解析
第4章 応用例
4.1 震源断層を含む不整形弾性体の地震動
4.2 部分分割法による広領域の解析法
4.3 剛性行列による水平多層弾性体の波動解析
4.4 水平多層弾性体の震源断層近傍の断層変位を含む地震動
4.5 地表における鉛直方向の調和振動荷重近傍の2点間の波形観測記録から弾性体の層厚と弾性定数を推定する方法
4.6 動的グリーン関数による基礎構造物への地盤半力の計算法
4.7 不規則滑り時間関数のモデル化と短周期から長周期地震動の計算法
4.8 均質・定常時空間不規則は動場の計算法
原田隆典・本橋英樹著、11000円(税込)
入門・数理地震工学(株)技報堂出版
~生産・社会インフラ施設の地震・津波対策の基礎知識と数学的方法問への応用~
この図書は、地震・津波の防災減災対策にかかわる行政関係者や経営者、実務者(1章と2章や3章以降の計算例や対策例は役立つ)、技術者、研究者を目指す学生のためになるように、地震学と地震工学の知識をバランスよくまとめたもので、地震防災の基礎知識を得るのに役立ちます。災害史に学ぶと、国難となり時代の転換の引き金となる災害は、大被害地震、火山大噴火と疫病なので、そのための体制整備が必要な時期と訴えています。
目次
1章 地震被害の特徴
2章 地震被害構造から見た地震と土木構造物
3章 耐震設計法の簡単な歴史とシステムや地震の確率論的改正モデル
4章 理論的方法による入力地震動
5章 多点入力地震動による構造物の応答
6章 流体と土木構造物
原田隆典・本橋英樹著、3850円(税込)
フーリエ変換と応用(株)現代図書
~地震動・ランダム波動場の解析と数値計算法~
この図書は、多くの不確定性を抱えている設計用入力地震動や地盤・基礎構造物問題において、決定論及び確率論的アプローチから適切な意思決定に必要な基礎知識と具体的解析や数値計算をするための数学的方法を整理・解説している。本書は後者の確率論的アプローチに絞り、1次元から多次元フーリエ変換、地震動・ランダム波動場のスペクトル解析法やアレイ記録のデータ処理法と数値シミュレーション法の詳細解説版です。 *『入門・弾性波動理論』(現代図書)の姉妹図書
目次
1章 フーリエ変換とインパルス関数
2章 時間領域と振動数領域の離散化と周期性に関する重要な級数和
3章 任意の周期関数フーリエ級数表現(フーリエ積分からフーリエ級数)
4章 時間領域の周期関数の離散化(フーリエ級数から有限フーリエ級数)
5章 高速フーリエ変換、自己相関関数とパワースペクトル密度関数、
相関距離
6章 1自由度振動系とフーリエ変換
7章 地震動のスペクトル解析と位相波
8章 多次元フーリエ変換の概要
9章 スペクトル表現に基づく1変量定常ランダム時間関数の計算法
10章 1変量の均質・定常ランダム波動場のスペクトル表現
11章 2変量の均質・定常ランダム波動場のスペクトル表現
12章 2次元均質ランダム場の相関距離
原田隆典・本橋英樹著、3850円(税込)
土木環境数学Ⅰ(株)現代図書
~1変数と多変数の初等関数の微分と積分~
建設系学科の学生や技術者のために、この分野でよく出てくる初等関数の微分と積分(1変数と多変数)をわかり易く整理した『土木環境数学I』を出版しました。数学史を入れながらの図書にとの思いからニュートン、ライプニッツ、オイラー、ガウス、コーシー、フーリエ、ラプラス等の先人の業績を調べていましたが、最も役立ったのが安倍齊著「微積分の歩んだ道(1989)、森北出版」でした。「数学に流れる精神」と記されていますが、この図書から多くを引用させていただいた安倍齊先生に感謝します。数学的厳密性は無視し、応用面を重視した以下の目次のような内容です。
B5 版ソフトカバー 全119頁, ISBN 78-4-434-29467-9
目次
1章 運動に対するニュートンの考察と微分法
2章 多項式(べき級数)とテイラー展開
3章 三角関数、指数関数、対数関数、双曲線関数の微分
4章 微分の応用
5章 多変数関数の微分ー偏微分と全微分ー
6章 面積と積分並びに積分と微分の関係
7章 多変数関数の積分
8章 土木環境数学で使う公式
原田隆典・本橋英樹著、2200円(税込)
土木環境数学Ⅱ(株)現代図書
~時間と振動数・波数領域による定数係数の微分方程式と波動方程式の解法~
建設系学科の学生や技術者のために、この分野でよく出てくる1階微分方程式、2階微分方程式、連立1階微分方程式(状態方程式)、波動方程式に焦点を絞って、時間領域と振動数領域、振動数・波数領域の解法をわかり易く解説しています。具体的には、以下の項目について例題を含めて説明しています。
(1)時間領域と振動数領域、振動数・波数領域の解法では、フーリエ変換が有用な数学的道具であり、フーリエ変換によって、時空間領域と振動数・波数領域を迷うことなく行き来できるので、フーリエ変換の使い方とその離散化高速フーリエ変換の重要な項目を説明しています。ラプラス変換とフーリエ変換の関係から、一般化フーリエ変換の考え方や複素積分の留数定理を整理しています。
(2)微分方程式の解析的方法の基礎とともに、実用的に多用される各種の微分方程式を離散化して解く数値解析法をまとめ、それらの関係を整理しています。
(3)構造物の地震応答や免震、制震のための基礎として、振動方程式や状態方程式の最適制御の基礎理論(時間領域の最適制御)とその数値計算例を示しています。
(4)地震による地盤震動や外力による地盤振動問題の基礎として重要な3次元波動方程式と2次元波動方程式の関係を振動数・波数領域の解析から説明しています。ここでは、2重と3重フーリエ変換を使うことで、3次元波動方程式の解が2次波動方程式の解から求められることを説明しています。
B5 版ソフトカバー 全164頁, ISBN 978-4-434-29468-6
目次
1章 典型的な定数係数の微分方程式
2章 1階微分方程式の解
3章 2階微分方程式の解
4章 定数係数の連立1階微分方程式(状態方程式)
5章 係数行列の固有値のみを使う伝達行列の計算
6章 定数係数の高階微分方程式
7章 微分方程式の数値計算法
8章 構造物の免震と制震
9章 2次元と3次元フーリエ変換による波動方程式の一般解
原田隆典・本橋英樹著、2750円(税込)